
今日は予定通り、西荻まで行って三味線ライブを見てきました。
昼間から、お店のほうにいくら電話をかけても通じなかったので、大丈夫かなと思っていたんですが、地図で見てにらんだとおり、駅近辺で見かける音楽スタジオの地下に入るとしっかり準備中でした。
音や金時
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~otokin/開場してまもなく店に入ったので、まだ店内はガラガラです。
スタッフTシャツを着た体育系みたいなお兄さんがうろうろしてるなあと思ったら、高橋竹童ご本人でした。
http://chikudo.com/狭い店内でいきなり写真を撮るわけにもいかなかったのですが、ずいぶん背の高い野球選手みたいなムードで、ホームページにはだまされたと思いましたよ。
まだ開演まで時間があるので、ちょっとビールを。

インドのマハラジャとかいうビールでしたが、まあなんとも。
そうこうしているうちに、竹童さんが店内でぺらぺらおしゃべりを始めました。
和服に着替えたご本人、まるで三波春夫かマツケンサンバです。
ローカルな話題で盛り上がっていて、部外者はちょっと困ります。
しかし、ステージ衣装の和服に着替えたご本人は、なかなかひょうきんで、若手の落語家に見えてしかたありません。
ノリやトークが、若手芸人のそれなんですよ。
フーテンの寅さんに近いお人かも知れません。
ホームページによれば、大衆芸能や落語に深い造詣を持っておられるようです。
お父さんか師匠の影響なんですかねえ?
それにしても、どうも店内に来ている人達は、ほとんどが身内か業界関係者みたいで、一見の客がおいそれとは入っていけないムードです。
そう、芸大かなんか出て、世界各国まわったみたいなのばっかりなんですよ、これが。
半分以上がいい年したお姉さま方なんですが、高木美保みたいのばっかりです。
わかりますよね。
知的なのかなんなのか?
人はよさそうなんですが正体不明みたいな人ばっかりです。
しかし、そんな中で一人でいても場が持たないので、腹ごなしにラム肉の串焼きを頼みました。

これが滅法うまくて大正解。
この店自体は、ネパール料理と、世界の民俗音楽を紹介しているみたいですね。
おっ、やっと演奏が始まりました。
第一印象。
三味線が良く鳴る鳴る。
爪弾くような細い音を想像していたら全然違いましたよ。
マイクで軽く拾ってはいたんですけどね。
スタジオレコーディングの音の雰囲気とはずいぶん違います。
なんでも犬の皮でつくった三味線だそうで、裏にはなぜかオードリーヘップバーンが描かれています。
現代っ子だか何なんだか?
演奏は思ったよりずっと力強いんですよ、これが。
体育パワー系の音なんですね。
ホームページのサンプルのイメージと違って、アレレという感じ。
スタジオレコーディングのサウンドは、なんか師匠のおっしゃるとおりに丁寧に弾かせてもらいましたという感じですが、ライブだと吉田兄弟なんかを意識してか、かなり弾けて、やんちゃな地が見えるようです。
まあ、演奏自体はけっこうしっかりしているんですが、開演間もないうちは、今三歩です。
パーカッションの人とのセッションもテンポがずれてたりして、おやおやといった感じ。
演奏中もチューニングを併せるのに忙しかったりしました。
どうもお師匠さんのレパートリーを演奏するときは、借りてきた猫がおとなしく遊んでるみたいでちょっと物足りません。
ずいぶん達者な三味線なんですが、達人のやるいつものやつという感じで、本人ものっていないんですね。
まあ、前半は、最後のバトルでテンポのいい曲をやって、終了。
民族楽器でやるベック・ボガード&アピスというような演奏でした。
パーカッションの方とさしでやると、どうもリズム系の音作りになって、三味線の音色とメロディが出てなかったんじゃないのかな?
短音階で弾くベンチャーズみたいでしたよ。
そして、後半第二部。

これが良かった。
思ったよりずっと。
しみじみとした音楽聴くつもりでいったライブでしたが、レコーディングされた古典物より、ずいぶん面白かったですよ。
二部から琴が入ったせいで、当然ながら音の幅が出て、意外な演奏になりました。
琴の人とは始めての演奏らしいですが、それが良かったんじゃないでしょうか?
ご本人はいつもの演奏に、かなり飽きが来てると見ました。
三味線以外に、胡弓という小型の三味線をバイオリンのように弾く楽器の演奏なんかがあったんですが、これがいい音。
富山あたりの祭りでやる何とかという曲なんですけど、聞き惚れるほどでした。
他にも、女子十二楽坊がやってる、あの東ックスがレストランの長い注文を覚えられないというネタのときにバックでかかる例の曲(わかります?)、もとはアラブの音楽らしいですけど、それとかね。
夜桜というホームページで気に入ったしみじみとした曲とかね。
これが三味線のライブかい?
そんなバラエティーにとんだ内容でしたよ。
ちょっと変わった桃源郷のような世界というべきか?
楽譜にも書きづらいような演奏を、なかなか活字には出来ないんですが。
この人はそういう世界を目指したほうが面白いんじゃないのかなあ?
伝統を守り抜くようなキャラじゃないような気がしますよ。
吉田兄弟なんかの普通の考え・センスとは、ちょっと違っていて、また別のエンターテイメントになってましたね。
MCは漫談並みだし。
面白かったですよ。
三味線の音を言葉にはなかなかしづらいんですけど。
ずいぶん骨太かなって音してましたね。
葉加瀬太郎なんか聴くよりずっといいんじゃないでしょうか?
パーカッションの人もベテランらしくて、キテル演奏を聴かせてくれたんですが、琴の人のソロは格別に良かったですね。
丸田美紀
http://www.geocities.jp/mik_maruta/ご自分の曲の鳥がどうこうという曲なんですけど。
これ、コマーシャルなんかでかけたら流行るんじゃないかなってぐらい。
夜桜やった後、一曲アンコールやって盛り上がって(このラストも良かったな。演目ぐらいチラシに刷っといてよ)、めでたくお開き。
ちょっと高いなと思ったんですが、一応三千八百円のCD買って、満足して家に帰ったんでした。
高橋竹堂さん、大きな身体して内股で歩く、いい意味での男芸者?
また、今度、音や金時でライブやるときには行こうと思います。